教育随想 853回 感動を言葉に 詩を書こう その1 感嘆の言葉から
詩として言葉に表現する学習がある。 しかし、その前提として「感動すること」がある。 感じて自分の心を動かすことである。 そもそも「感」という漢字の意味は次の通りである。 大きな威圧の前に声を出し切る。 人の心が大きな刺激の前に動く。 「出し切る」ことであり「動く」ことが詩なのだろう。 ただ感じるだ... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 853回 感動を言葉に 詩を書こう その1 感嘆の言葉から
詩として言葉に表現する学習がある。 しかし、その前提として「感動すること」がある。 感じて自分の心を動かすことである。 そもそも「感」という漢字の意味は次の通りである。 大きな威圧の前に声を出し切る。 人の心が大きな刺激の前に動く。 「出し切る」ことであり「動く」ことが詩なのだろう。 ただ感じるだ... 続きをみる
コロナ感染が拡大したとき、一時的に学校が休校になった。 学校は、自宅待機している子どもに対して、自宅にいる子どもたちにネット授業を始めた。 先生方は、一時、オンライン授業の準備に忙しくなった。 準備がすぐにできないので、その間、教育委員会所属の指導主事が授業を実施した。 学力を落とさないための授業... 続きをみる
子どもと毎日関わっていると、職員室で愚痴が多くなる。 子どもの指導よりも欠点をあげつらうことが多くなることがある。 しかし、よくよく考えてみると 子どもの非のなかに先生という私がいる。 「行儀が悪いと注意する」時、先生も自分を振り返ると行儀がよいのかどうか。 子どもの言動のなかに、私も同じだなと感... 続きをみる
どうしてこの子は、かけざんの九九がすらすらと覚えられないのだろうか。 何回も繰り返し指導しているのに効果が見えない。 いらいら・・・でも、がまん・・・時には、強い口調で説明することも。 彼は、宿題をしてこない。 前日にあれだけしてくるように伝えたのに、次の日、忘れている。 本人は「忘れた」と言い訳... 続きをみる
先生とお話していると、 時々、私は先生として悩みが多く悲劇の主人公であると感じさせる方がおられる。 私の学級は他の学級に比べて問題のある子が多い。 保護者もクレームをかけてくる親も多い。 だから、私は、毎日悩んでいる。 私は、「あなたはそれに対してどのような行動をおこしているのですか」と尋ねると ... 続きをみる
次のような相談がある。 学級活動で行なう学級内の仕事にはどんなものがあるでしょうか。 それを分担する方法や子供が意欲的に活動する援助の工夫を教えてく ださい。 学級活動で行なう学級内の仕事にはどんなものがあるか 当番活動と係活動に分けることができる。 この二つの仕事は、明確に区別しておく必要がある... 続きをみる
教育随想 847回 学級や学校の問題に 広く目を向けさせるには
次のような相談があった。(研修会の場で) 生活上の諸問題といっても、子どもにとって身に迫る問題になっていな いことが多い。また、子供自身が気づいていない問題の中で、学校生活 を向上させていく上で、大切な問題もある。教師は、子供一人一人の実 態をしっかり把握し、常に、学級や学校の中における問題に広く... 続きをみる
学習や学級会等で、話し合いが活発に行なわれることがある。 しかし、子ども一人ひとりが自分自身との関わりの中で考えているとは限らない。 その結果、話し合いのための話し合いになってしまうことが多い。(職員会議でも) 話し合いの結果が一人ひとりの子どもたちに、生きて働くようにさせたいものである。 話し合... 続きをみる
勉強会の席で現場の先生から伺った話。 3年目の男の先生。 6年生を担任したいと校長に申し出て願いが叶う。 一学期、意気揚々と6年生の教室で指導された。 ところが、2学期になって休職された。 原因はよくわからないそうだが「うつ状態」にあるという。 3年目の先生が6年を担任して意欲満々であっただろう。... 続きをみる
教育随想 844回 子どもに発した言葉は先生に跳ね返ってくる
教育が語られる時、いつも話題になりすぐに通過してしまうことがある。 それは「教育は人間を育てることだ」「先生である前に人間だ」。 人格教育とうたわれながら教育目標は多くの先生の前を素通りしていく。 私は、子どもの前にたてるほどの人格者でも人間でもない。 子どもに人間的な成長を求めるなら、その言葉を... 続きをみる
教育随想 843回 4年国語「プラタナスの木」4,5場面 学習指導
目標は二つ プラタナス公園の異変 プラタナス公園の異変を知ったマーちんたちの驚きと落胆の様子を読み取る。 立ち入り禁止がとけた公園 みんながプラタナスの下部に立ち、木のみきや枝になった時の気持ちを読み取る。(子どもたちの気持ちの変化) 指導にあたって 4,5場面を一括して扱うことにする。 場面の... 続きをみる
教育随想 842回 4年国語「 プラタナスの木 」3場面 学習指導
目標として マ ーちんの祖父母の家で体験した出来事とおじいさんの言動がつながり、木への思いが変わったことに気づく。 学習課題 台風にあって、おじいさんの言葉を思いしたマーちんは、木への思いがどのように変わったのだろうか。 指導にあたって 本文には必ずキーワードがある。 それは読み深めるためのポイン... 続きをみる
教育随想 841回 4年国語「プラタナスの木」学習指導 1,2場面の展開
1,2場面の指導 1.本時目標 1場面 プラタナス公園で遊ぶマーちんたちのプラタナスの木への思いを考える 2場面 木への思いがおじいさんとの出会いや会話から変化してきていることを読み取る。 2.指導にあたって 〇マーちんたちは、最初はプラタナスの木に対しては無関心であったことを確認する。 〇おじい... 続きをみる
教育随想 840回 4年国語「プラタナスの木」学習指導の見通し
単元目標 〇読んで感じたことを発表しあい、感じ方の違いに気づくことができる。➡対話的学び ○登場人物の性格や気持の変化、情景などについて、叙述をもとに想像して読む。 ○物語を読んで感想文を書くことができる。 教材の解釈 教材「プラタナスの木」は、「マーちん」を中心とする4人組が、プラタナス... 続きをみる
前回に続きます。 易者としての教師 跳び箱3段をとべた子がいる。 その子は、跳び箱上の手の運び、踏切り台への入り方から見て、4段も飛べるとする。 ただ、その子の少しばかりの恐怖感が挑戦することをためらっている。 そのような時に「あなたは、もうすぐ高い段をとべるようになるよ。3段とんだときのあなたの... 続きをみる
教育随想 838回 教師の仕事内容は 学者 医者 易者 芸者 役者
私たちの若い頃から先輩に教えられてきた言葉である。 学者は、それぞれの教科学習における専門性である。 小学校の先生は、教科書程度のことは、誰にでも教えられる。 しかし、子どもの学びを広げたり深めたりするには、それぞれの教科に対する深い勉強が必要である。 算数は、数学的な考え方、系統性、簡単な数論、... 続きをみる
教育随想837回 自分の体をさわって骨格の図を書く (4年理科)
課題1 自分の骨格を自分の体を触って図に書く。 上からわからないところは、想像して書く。 教科書は机の中にしまっておく。 A4の体の外形だけの図を印刷して、そのなかに書き込ませる。 背中などは、自分で触れられないので友だちの背中を借りる。 ① 骨の図をできるだけくわしく書く ② 友だちの図と比べて... 続きをみる