教育随想 1039回 4年「熱の伝わり方」 正解よりも正解の周りの真実へ
前回は、金属棒の真ん中を熱したときの熱の伝わり方であった。 今回は、「熱する棒を傾けて棒の中央を熱する」問題である。 こうなると混乱する子供がいる。 熱を粒のようなものと考える子は、傾けると熱は上にあがらないと考える。 逆に、室内でストーブをつけると、上の方の空気のほうが暖かくなる。 風呂の場合も... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 1039回 4年「熱の伝わり方」 正解よりも正解の周りの真実へ
前回は、金属棒の真ん中を熱したときの熱の伝わり方であった。 今回は、「熱する棒を傾けて棒の中央を熱する」問題である。 こうなると混乱する子供がいる。 熱を粒のようなものと考える子は、傾けると熱は上にあがらないと考える。 逆に、室内でストーブをつけると、上の方の空気のほうが暖かくなる。 風呂の場合も... 続きをみる
教育随想1038 回 4年理科 「もののあたたまり方」 予想理由に付き合う
理科の学習の場合、 疑問⇒予想⇒討論⇒実験⇒結果⇒考察➡疑問の手順で進められる。 そして、この問題解決過程のどこに力点をおくのか、どのような科学的能力を育成したいのかを明確にする。 科学的な思考は手順を大切にする。 実験結果を知識として覚えておきなさいではだめである。 4年 理科 「もののあたたま... 続きをみる
教育随想 1037回 保護者のクレーム 子どもを真ん中におく
昔は、子どもを学校に送り出すときに 「先生の言うことをしっかりと聞くんだよ」 先生には 「うちの子ども、悪いことをしたら叱ってやってください。」 先生にお任せでした。 今は、保護者の学歴が高くなっています。 知的レベルにおいては、同等かそれよりも低く見られています。 それは、授業を参観すればわかり... 続きをみる
今、音楽会の練習をされている学校がほとんどでしょう。 音楽会は、学校の音楽教育、集団教育をする上において大切な行事です。 ところが最近において、(以前からかもしれないが)この行事が学校の主体性を失う状況になっています。 いくつかの例を紹介します。 学校が決めた曲目に対して、保護者が「古い」「楽しく... 続きをみる
教育随想 1035回 自分の身を守る、弁解に使用する言葉が豊富
私が指導を受けていた先生のお話から入ります。 「今の子どもの語彙は豊富。今の幼稚園児は、昔の6年生に匹敵すると言われています。 けれども彼らと行動を共にすると、偏った使い方が見えてきます。 その一つの傾向として 自分の身を守る、弁解に使用する言葉が豊富であること。 他人を責める言葉が豊富であること... 続きをみる
「ある枠組みががっちりできてしまうと、脳はその枠の外のことを そもそも認識しようとしない。」(養老孟司) 低学年から「この子はすぐに手が出て暴力的なところがある」 その子は、低学年から担任によって次の担任に申し送りされてきました。 「すぐに手がでる」というその子に対する認識だけが固定化されて、上... 続きをみる
これは、かつて大学の先生がお話になったことです。 そこから私なりに考えてみました。 1.クラスの全員を学習の中に引き込む(全員参加) どの教育研究会でもよく言われることです。 全員参加が全員発言することを目標においていることがあります。 子どもたちのほとんどが挙手していれば全員参加です。 ... 続きをみる
仮に名人と言われる先生の授業をいい授業の最高点とします。 あくまで「仮に」ですよ。(私は生涯 迷人) 実際の授業では、瞬間的に「いいなあ」と思えることがあります。 授業の底辺を考えてみます。 新任の先生でも体験されたことがあると思います。 授業一時間がいい授業でなくても、部分的にいい授業になること... 続きをみる
先生方に「いい授業とはどんな授業ですか」と尋ねると、いろいろな答えが返ってきます。 指導に沿って着実に学習が進んでいく授業。 計画・意図されたことが、時間の終了とともに達成されている授業。 子どもたちの発表が多い授業。 先生中心ではなく子どもの活動が多い授業。 授業者の巧みな技術が子どもの指導に多... 続きをみる
なしをかにたちは、どのように受け取ったのか。 そのとき、トブン かわせみだ やまなしだ やっぱりやまなしだ おいしそうだね さあ、もう帰ってねよう かにの気持ちを想像するかぎになる6つの言葉です。... 続きをみる
水面からの侵入者「かわせみ」が魚を捕獲しました。 「ぶるぶるふるえているじゃないか」とお父さんの声。 「こわいよ、お父さん」と兄の声。 「だいじょうぶだ。心配するな。そら、かばの花が流れてきたよ。」 殺生があったあとに、「白いかばの花びらが、天井をたくさんすべってきました」 一つの命が消えたあとの... 続きをみる
「そのときです。にわかに天井に白いあわが立って、青光りのまるでぎらぎらする鉄砲だまのようなものが、いきなりとびこんできました。」 課題 そのときどんなことがおこったのですか。 かには何をみたのですか。 あくまでかにがとらえた世界です。 「そのとき」一瞬です。 「いきなり」は思いもかけない瞬間です。... 続きをみる
勉強会でなかよし学級を担任している先生のお話です。 ・・・5,6年生を担任している二人の男の子のことです。 5年生の子どもが授業を受けるために、交流学級に付き添って 行く時のことです。学級の中に入ると、他の子どもたちが私の そばに寄ってきて、「Y君、発表がんばっていたよ」「運動会... 続きをみる
今は情報過多ですね。 どんなことでもネット検索すればわかるようになっています。 学習の場においても、子供たちは「調べる」と称してネット検索します。 これが問題なのです。 答えが「すぐにわかる」ことが問題なのですね。 子供たちは、ネット検索するときに「調べてみます」と言います。 ところが「しらべる」... 続きをみる