教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 40回 発問? 質問?

教材研究をしたことは、その柱、核として発問となって表れます。
しかし、授業中の先生の発問と質問の区別はあいまいです。


授業中の先生の活動は以下のとおりです。
発問・質問・指示・命令・説明・補足・助言と細かくわかれています。


発問は、先生自身が子どもの答えをはっきりと予知できない問いを指しています。子どもたちが一つの概念にとらわれて、一応納得したと思われるとき、新たな問いを投入することによって、子どもたちはより確かな答えを求めて学習が活発に展開します。
この問いが発問です。


この問いによって、子どもたちはいろいろな個性的な考えを持ち出し、磨きあう学習が活発になります。そして、誰もが考えつかなかったことに到達し、感動が生じるようになります。いつもそうなるとは言えませんが・・・。


反対に、発問と考えていても、あらかじめ答えがセットされており、子どもがその答えに合致するのは質問です。


発問によって授業を構成するためには
①既習事項をよび覚ます時に
②思考活動を刺激し、思考をひろげ深める時に
③心情を揺さぶる時に
④展開をたて直し、学習を強めたり方向を変えたりする時に。


研究会で見られる場面で、先生は次の言葉だけで授業を牽引しています。
「それからどうしたの」
「どうなるでしょう」
「なぜでしょうか」
「よく考えなさい」
これらの言葉で子どもたちを引っ張り回します。


発問を核とした構成はされなかったのでしょうか。  
1時間の授業構成する発問は3つだと考えています。
指導案をかけなくても、この3つの発問を練ることで授業が成立しま

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