教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想1338回 2年道徳「しぜんのいのち」学習の考察

路傍の石


1.教材目標 4つのプロセス

身近な自然に親しみ➡日常的に子どもたちは自然に親しんでいる

          が子どもによって大きく違う。

          学校で育てている動植物をどれだけ見守り

          楽しみにしているか。

自然のもつ素晴らしさを感じることで

 ➡自然の持つすばらしさとはどういうことか。

五感の解放。鳥のさえずり、木々の香り、風の心地よさ

草花の鮮やかな色彩 日々太陽の日差しを浴びて育つ野菜

 

①そういったものが、心身をリフレッシュさせてくれる。

 さらには、感覚を研ぎ澄まさせてくれる。

②自然の中に身を置くことで、脳の疲労を回復させ、新たな

 ひらめきや創造力を湧きやすくしてくれる。

 

動植物の命を慈しみ

 ➡慈しむという言葉が重要である。

「深い愛情を注ぎ、大切に愛おしく思ってかわいがる」こと。

目下の者 弱いもの あるいは、自然や動植物に対して

見返りを求めず温かく接する気持ちを指す。

 

「見返りを求めず」ということは、無償の愛である。

子どもたちが「こんなに世話したのに大きくならない」と愚痴を

こぼしてる姿は、慈しんでいることにはならない。

育てている植物に元気がなくても、「どうしてかな」と常に、その

生き物に寄り添って世話をすることが慈しみである。

 

大切にしていこうとする態度を身につける。

 ➡大切にすることから慈しむ心が育っていくことがねらいである。

もちろん、一時間でできるものではなく、きっかけをつくること 

しかできない。

したがって、生活科の学習や日常生活を通して、立ち止まって考えささせるようにしたいものである。

 教材目標を分析、熟知する態度こそが授業者としての

 最初の一歩である。

 目標を言葉だで簡単に理解しているようでは、目の前の子ども

 たちの心情を理解し育てることは難しい。

 道徳は指導者の人間性、人間観、自然観に大きく左右される。

 

2,自然についての把握

 森、川、海、山の自然環境。台風や地震も自然環境である。

 自然環境を背景にすべての生き物は生きている。

 しかも、自然はどの生き物に対しても平等に影響を与える。

 さらに、上にあげた自然環境、すべての生き物がお互いに

 影響を与えあって絶妙なバランスを維持している。

 

3.教材の構造 教科書

 ①命の種類②命が育つ③命の連続性④命の営み⑤命を生き抜く

 この五つのプロセスを子どもたちなりに、難しいと思われるが

 具体的に提示し刺激を与え考えさせる。

 2年生の子どもに理解させることではなく、感性に刺激を与える

 ことがねらいである。

 

そこで一つひとつ指導例を考える。

①命の種類

 「ちいさくてもいのち みんないのち 生きているいのち」

 問:どのようないのちをしってますか。

   ※大きな命から小さな命をあげさせる。

    さらに、それぞれの命は生きているという認識をもつ。

 それでは、「生きているいのち」とはどういうことなのか。

 

②命が育つ

「しぜんは命をそだてる」

命を育てる自然とは何のことかを知る。土、空気、水・・・

命が育つすべてのものが自然のなかにある。

 

③命の連続性

「生きているから あたらしいいのちが 生まれそだつ」

※「生きる」ことは「生まれる」ことでもある。

  ここに命の連続性を感じさせる。

 問 あなたが生きているのはどうしてか。

   父母であり祖父母であり、その前の祖先であること。

   ※ 実際に図示すると子どもたちは驚く。

 

 ④命の営み

 「生きているからたべる 生きているから 休む ねむる」

 この様子を教科書の周りの写真をもとにして理解させる。

 そして、自分も命あるものとして同じであることに気づかせる。

 ※ほかにも生きているものの共通性を考えさせるとおもしろい。

   呼吸 排泄 困難さ(危険、けが等)

 

⑤命を生き抜く➡この教材の中心課題である。

 自分が生きることを問題としてとりあげる。

 「そして 力いっぱい 生きぬく」

 生きぬくとは

 「苦しみや逆境に耐え抜き、最後まで自分の力で生き通すこと。

  どのような状況にであっても、前を向いて歩み続ける強い

  意志や行動力」

 一人ひとりの子どもたちに、この一年間、常に考えさせたい

 テーマである。

 

4.教材の指導

    上のようなことを指導者として、人間として考えておくことで

教科書の問いかけが意味をなすものである。

教科書が求めている課題は

問(1) あなたは、花や動物を見て、どんなことを考えますか。

問(2) 花や動物にどんな声をかけますか。

命について、立ち止まって考えさせることが大切である。

命について考えさせた後、上の問に深みをもたせることができる。

実践者としての道を求めて

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