教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想1316号 国語「大造じいさんとガン」その3

路傍の石

5.タニシのえさをまいてしかける

 この場面では二つのキーワードを設定できます。

「案の定」と「会心のえみをもらしました」です。

 

「案の定」は予想した通りという意味です。

問: 大造じいさんは、何を予想してどのような結果になったのて゜しょうか。

「会心のえみ」は、大造じいさんの気持が再び大きくなっています。

満足な表情です。

自分の努力や計画が完璧に成功したときの満足と自信が入り混じった

「会心のえみ」です。

 

ちなみにむ、「会心」という言葉の意味は「心にかなうこと」「心から満足すること」です。

例として「会心の出来」「会心の作」

 

今回のわなのしかけには、大造じいさんの確信がみなぎっているようです。

その気持ちが次の情景描写に描かれています。

「あかつきの光が、小屋の中にすがすがしく流れこんできました。」

子どもたちは、前回の「会心のえみ」を理解することで、この描写の意味が理解できるでしょう。

 

6.タニシをまいたしかけも大失敗に終わる。


「あかつきの光・・・流れこんできました」

夜明け前、暗さが残る時間帯に差し込む朝日。

希望をもって新たな挑戦に挑む大造じいさんの姿が想像されます。

 

さて、この時の大造じいさん気持を追ってみます。

「しめたぞ」➡一発ぶちこんで「目にものをみせてくれるぞ」➡「ほおがびりびりするほどひきしまる」➡「ううん」(「ううむ」ではなく)と、うなってしまいました。

残雪のためにしてやられてしまいました

 

以上の文をおさえて、その間を子どもたちに読ませます。

順追って読み深めます。

 

「しめたぞ」

物事が自分の思い通りに進んでいる時に使います。

喜んで発するときの言葉です。

「しめしめ」「やった」という心の中の声です。

相手のミスにつけ込むときにも使われます。

 

「ぶちこんで」

「ぶち」はとても、強くを表します。意味を強める時に使います。

「ぶちこんで」は、勢いよく中に入れる、投げ込むようにして入れると鉄砲の玉にこめられた強い意思を感じさせます。

 

「目にものをみせてくれるぞ」

今年こそはという強い決意が表れている。

相手にひどい目に合わせる、痛い目に合わせるぞ。

ここには、大造じいさんの恨み、相手への仕返しするという決意も感じられる。

残雪を待つじいさんの緊張感が「頬がびりびりするほど引きしまる」という決意が伝わってくる。

 

ところが残雪はりこうである。

大造じいさんが設置した小屋が残雪にとっては不自然であった。

昨日までの様子とはちがっていたので、残雪は警戒してて近づかなくなった。

 

大造じいさんは

「ううん」と、うなってしまいました。

思い通りに行かないときのため息。

問: この時の大造じいさんの気持を想像する。

どうして、うなったのでしょうかという問いもある。

 

相当なくやしさが伝わってくる。「またしても」「してやられてしまいました」

残雪にいいようにされているというか、手玉に取られているようで悔しかったことでしょう。

 

 

6 つかまえた一羽のガンをおとりにつかったわな

 さて、今までいろいろと言葉に寄り添って大造じいさんの気持を

 想像してきました。

 実際に授業のなかて゜扱うとき、子どもたちの自力の読みをを大切にします。

そのためには、子どもたちが考えるヒントが必要になります。

たとえば、この場面では、たった一か所の文を取り上げます

 

問:大造じいさんの「うまくいくぞ」という自信はどこからきいているのでしょうか。

たった一か所の文を核として、こどもたちを考えさせます。

その問題を考えるためには、場面を全部読む必要がある問いかけが

必要てす。

「ガンは、一番最初に飛び立ったもののあとについて飛ぶ」という習性をもとにしてわなをしかけている。

その時の自信は「青くすんだ空」のようである。

「にっこりと」としかけに対して余裕を感じさせる。

実践者としての道を求めて

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